幸運術士 あん茉莉安の こころと未来を開く手帖

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逃れがたい運の悪さから無理矢理に脱却する数少ない方法は……

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時折悲しい事件というのはあるものですが、その中でも、どうして避けられなかったのだろうか……という運の悪さを感じさせるものもあって、そんな時は運勢を見る者の一人として本当に忸怩たるものを感じる瞬間です。

 

全体を見ると、その方にとって、こうした悪運は逃れがたいものであったのだろうか……と思う反面、全てがそのように、悪いほう、悪いほうへと向かって転がっていったような部分も見られてしまい、どうしてそうなったかなッ!? ということ。

 

ありませんか?

 

こうした悪運の中には、本人の力だけでは逃れがたいものもあります。

しかし、周囲がなんとかしてあげられたのかな、と思うものもあります。

 

理不尽なほどの転がり落ちる悪運から、逃げ出す方法が1つだけあるんです。

 

それは……

 

学ぶこと。

知識を得ることなのです。

 

昨今に目立つのは、やはりインターネットリテラシーに関連した無知が引き起こしている悪運でしょうか。

 

インターネットの発展はここのところ急速で、おそらくここ20年くらいかな、モノスゴイ勢いで多くの人の手に渡るようになってきましたよね。特にスマホとなると10年やそこらのものでしたっけ?

 

それで、若い子たちが盛んに使うわけだけど、一方親のほうもスマホを使う一方でインターネットに対する知識、特に危険性に対する予備知識が少なすぎる。

子どもに教えてあげることができないまま、子どもに端末が渡り犯罪に巻き込まれたりする。

 

巻き込まれるどころか、自分から犯罪のあるところに飛び込んでいくパターンがほとんどでしょう。

 

これは知識があれば、ある程度かわいい子どもたちを守れるんです。

 

スマホの利便性の裏側に、どれだけの危険が潜んでいるか、それをどうやって回避するか。

利用する人自身にその知識があれば、リスクを減らすことができるし、

その人が自分の子どもに、リスクについて話し教えることができれば、子どもは危険性の知識を身に付け、やはりリスクを下げることができる。

 

掲示板で知り合った人に軽々しく1:1で会いに行くような真似は、どうやったって避けなくてはならない方法。全員が全員、悪い人ではないはずですが、リスクが高すぎます。

それを「危ないんだよ」と教えられた子どもと、そうでない子ども、どちらが危険だと思いますか?

 

幼児虐待にしてもそうかもしれません。

知識があれば避けられることが多いのですが、あまりに知られていないことも多い。

 

子どもは、親から虐待を受けてもそれを告発することはほとんどありません。

一度、虐待が明らかになっても、報復を恐れて言うことを覆したり、親を守る言動を取るものです。

親から自立することのできない幼児であれば猶更です。

 

さらに、虐待をする方は、虐待を隠すためなら何でもするし、自己正当化のために虐待をエスカレートさせるのが、むしろ普通の行動。

 

こうした知識があれば、虐待から子どもを守ることもできるかもしれません。

 

そして虐待親のパートナーの行動パターンも見逃してはいけない。

片親が虐待をしている場合、もう片方の親は何をしているのか、と思う方は多いのでしょう。

中には、片親は虐待していないんだから、守ってくれるでしょうと言う人もいます。

 

ところが、もう片方の親は、自衛のために我が子を犠牲にするのです。

 

特に父親が子どもを虐待しているという時、母親に経済力や、精神的な自立力があると、子どもを連れて夫と別れるという選択をしやすくなります。

しかし、経済力がない、あるいは精神的な自立力がないと、夫に頼りたい、夫に支えられたいという気持ちから、子どもを犠牲にしてでも自分は夫に寄りかかっていたい、そうしなければ生きていけないと思ってしまう。

 

……酷ですね。

こうした話を聞くたび泣きたくなります。しかしこれが現実です。

 

夫が子どもを虐待している時、その夫から逃げられない母親には何が欠如しているのでしょうか。

 

それは大体において知識です。学びです。

学歴という意味ではありません。もちろん学歴が高い人の中に、行動力を有する人は多いとは思いますが(それだけの修羅場を潜っているはずなので。)、学歴と、知識、行動力は直結ではありません。

 

目の前の虐待夫から子どもを守りきり、逃げるための知識、逃げてなお経済力を確保するだけの知識、確保する算段を立てる計算力、そしてさらに、「それができる」という自分への自信。

 

これらは全て、知識と、その知識を身に付けるためにこれまで経てきたすべての経験、段階から生じるものなのです。

 

知識と自信がなければ、「たとえ虐待されていても、私一人でこの子を連れて行くより、経済力も包容力もある夫と一緒にいたほうが、子どもも幸せ」のように思い込んでしまうことさえあります。

 

自分が持っている底力を信じること。

 

それはとても大切なことなのです。

でも、それができない人が、大勢いるのも事実です。

 

どうやったら自分を信じることができるのか。

どうやったら自分の身を守ることができるのか。

 

それには学ぶしかありません。

知識を身に付けるしかありません。

 

もしもあなたが親御さんだとしたら、自分が学び、子どもに教えて、子どもに知識を身に付けさせるしかない。

 

単純なことで、ごく当たり前のことに思われがちですが、それこそが逃れがたい運の悪さを逆転する数少ない方法のうちの1つであると言えるのです。

 

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