愛は報酬を期待しない、無償のもの……という言葉もあり、愛は無償のものであると認識している方は、男女ともに多いことと思います。
確かに、アガペー(いわゆる、神の愛かな?)は、無償の愛で結構です。
しかし、エロス(性的な愛)はそうではありません。
エロスは、無償のままでは継続しない。存在もし得ないということを、男女が共に理解しておかないと、恋愛は得てして不幸な形で終わることがあるので要注意です。
一方的に尽くしていませんか?
特に女性に多いパターンで、「自分はできるだけのことをしている。でも、彼は私に何もしてくれない」というパターンがあります。
あなたは、彼の洗濯をしてあげたり、彼の部屋の掃除やら、お弁当を作ってあげたり、色々としてあげているけど、彼は平気で待ち合わせに遅れてきたり、デートの場所もあなた任せで、ろくにあなたのために何かしてくれるということがない。
実はこれは危険な恋愛パターンで、結婚に至らないことや、悪ければ浮気をされてしまうこともあります。
でも、それでいて、彼には「やってもらっている」意識もないし、「自分が何もしてあげていない」意識もなく、あなたのことを「利用している」意識もない。いわゆる悪気がないので、女性側もついつい許してしまう。彼の事も好きだし、いちいち文句を言って嫌われたくないし。
でも、何もしてもらっていないから、不満だけは募る……
このような恋愛は、あなたに勇気が無ければ、ある意味長く続きます。彼にとっては何でもやってもらえて居心地がよく、あなたが我慢さえすれば長続きする恋愛。ただ、あなたにとっては苦しい状態が続くということに他なりません。
ギブアンドテイクがうまくいっていなければ
このように、ギブアンドテイクがうまくいっていない恋愛は、抜け出そうと決意しなければ抜け出せるものではありません。やってもらうほうはやってもらうことに慣れきって、さらにやってもらっていることに気づいていないことが多く、相手の不満にも気づくことがなく改善もみられないからです。
すべて恋愛をしている人は等しく、相手に何をしてもらっているのか、そして自分は相手に何をしてあげているのかを考える必要があります。そして、それが天秤に乗っているように、バランスがとれているのかどうかを。
このとき、必ず考慮しなくてはいけないのは、その重さは「やったことの時間や量」ではなくて、「お互いの満足度」によって決まるということです。
時折、夫婦になってからも、家事を何一つせず、「オレは仕事をしている」と言う人がいます。仕事は一日のほとんどの時間をかけるものかもしれませんが、妻にとっての満足度は1か0です。それよりも、毎朝妻を褒める2分の時間や、5分のトイレ掃除の時間が、妻にとって100の満足度を持っている可能性があることを忘れないでください。
一方で、やってもらったことを考えるときは、自分の満足度だけではなく、相手がかけてくれた時間や量も考慮すると良いですね。
もっとも、女性はそれができている人は割と多いものです。夫が褒めてくれなくても、仕事をしてくれているから……と尽くす女性はたくさんいます。でも、やっぱり満足度は1や0ですから、ぎすぎすしちゃうんですけれどもね。
テイクしてくれないのならギブしないのもあり
結婚前なら特に、相手が自分のために何もしてくれないのなら、あなたも何もしないのが良いでしょう。
そうすることで、相手があなたの大切さに気づいて、あなたに何か与えはじめるかもしれませんし、そうでないかもしれません。そうでないのなら関係は終ってしまいますが、関係を続けるよりマシなことがたくさんあるものです。
自分だけが尽くして、相手から受け取るものがない関係は不毛です。しかし最初からそのような関係であることは少なく、むしろ、関係が続くにしたがって徐々にそうなるのが多いことでしょう。恋愛に何か違和感や不満があるのなら、相手との「今の」関係を良く見直し、自分のすべきことを見極めるのが大切です。
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