今回は、「迷いと決断」で1ブログ……というブログテーマをたまたま目にして、ちょうど自分の気持ちと合致する点もあったことから、私の「迷いと決断」について少し書いてみようかな、と思い立ちました。
魔女と魔法と占いが好き。
子どもの頃から、そんな「ちょっと変わり者」だった私は、中学生の時も高校生の時も、みんながしているメイク、みんながしているオシャレに、一切触れることなく育ちました。
もっと他のことに興味があったので(本を読んだり研究めいたことなどもしましたし、私はオーケストラに入って居ましたから、音楽や練習にも時間が必要だった)、オシャレにろくな興味がなかったし、ファッションの店や渋谷に行くなど、流行に乗った女の子たちと同じ時間の過ごし方をできなかったという現実もあります。
ただ一方で、大人になってから思ったことは、私のそうした興味の方向性には、やはり育ち方も大きく関わっていたのだということでした。
持ってない?「美活=みっともない」の概念
自分が美しくなることに対して、抵抗感を持つ女性がいます。
難しい話なので詳しいことは今回は割愛しますが、きれいになることに対して、「みっともない」という概念を植え付けられて育った女の子たちが、こうした女性になりがちです。
原因は色々とありますが、大きいのはやはり家庭の環境や、通った学校の方針といったようなもので、「清楚なのが良い!」といった教育方針で育てられているのが特徴の1つ。
一所懸命に自分の見た目を磨いたり、美しく装うことがいけないことであるというような気持ちを持ってしまうために、
- 中身は磨くのに外見を二の次にしてしまう
- 見た目を磨くことの優先順位がきわめて低いため、忙しいと見た目は一番の後回しにしてしまう
といったことが起こりがちです。
実際私も、オシャレに無頓着だったというよりも、オシャレをするのは良くないことだ、というような気持ちを、長い間、持ち続けてきたように思います。
あくまでも今思い返せばですが、「自分なりに頑張るんだ」と思っていた反面、「見た目の問題じゃないでしょ」「きれいになることより、目の前の問題が大事でしょ」などなど様々な言い訳のもとに、内面的な磨きは常に行っていたにも関わらず、見た目を磨くことは常に怠り続けてきました。
私自身にサボっていたつもりはなく、その時、その時で一所懸命に目の前のことをしていたつもりだったのですが……。
退職そして離婚。メイクすらできない日々
見た目に頓着することの少なかった私は、それでも会社で仕事をしているうちはまだしも社会人としての最低ラインを保っていましたが(笑)、やむを得ず退職してからは、まあ書きたくもないほどひどい時代を過ごすことになってしまいました。
結婚し、1人目の出産後も会社での仕事を続けていましたが、予想以上のワンオペ育児に加えて、保育園の体制も働くママにとって優しいものとは言えなかったため、2人目の出産を機に退職を余儀なくされてしまったのです。
元々、会社員になる前から占い師として仕事をさせていただいておりましたので、これを機に「会社員の自分」はもうおしまいにして、「占い師」としてしっかり復帰したい、という気持ちもありました。
といっても出産、育児は大変なこと。まして上の子は当時2歳です。一時的にでも仕事と呼ばれるものは全てセーブし、収入をゼロにして、家のことと2人の育児、それと当時の夫の世話(既にこのブログの読者さんはご存知かもしれませんが、この夫は今や他人となりました)に追われる毎日。
元旦那ときたら、この時点で2歳児と0歳児を抱える妻に、自分の仕事のサポート(会社員なのに……)まで頼んでくる始末で、私は自分のボディケアをする時間も一切取ることができず、日々着々とボロボロになっていきました(笑)。
すると、彼のほうも、収入ゼロになったボロボロ女に付き合うのがさすがにいやになったのでしょう。色々あった挙げ句に、キレると思い切りの良い行動をしてしまう私は、彼との関係を解消し、シングルマザーに。
その後はとにかく、小さな子どもの面倒を見ながら占い師のお仕事をきちんと前に進めることに専念し、やはり自分のことは後回し、後回し。本人はボロボロでしたがお仕事には恵まれたこともあり、いつしか下の娘の幼稚園卒園にまで、漕ぎ着けることができました。
一念発起!?産後6年目の自己改革開始!
下の娘の6歳の誕生日が過ぎ、あと数ヶ月でとうとう幼稚園の卒園。
その頃になって私はようやく、
「私、このままでいいのかな」
と、自分のことを気に掛けることができるようになりました。
元々、自分よりも他人を優先しがちな性格をしています。子どものことが最優先の日々を過ごしていましたが、上の子は小学生となり、下の子が少しずつ「幼稚園児」から「小学校の準備」に移行するにしたがって、さすがの私にも少し余裕ができたものと見える。
気がついたら、毎日メイクすらしていないお肌はボロボロだし、体重も「産後ダイエット」なるものをちゃんとできていないから、なんぼか増えてしまっていました。
まさに「劣化」というやつ!!(笑)
その時ふと思ったのです。
「このまま下降するか、ここから上昇するかの二者択一だ」
私は今その分岐点にいる、と。
結婚し、2人も子どもを産んで、挙げ句に離婚したものの、この時点で私はいわゆる「30代女性」です。
そもそも、自分よりも年上のお客様から婚活のご相談を山ほどいただいている若輩占い師の立場で、まだまだ諦めるような年齢じゃない!!!
……はず。
でもなぁ……。
美活って大変なんだよなぁ……。
何が大変って。
「キレイになろうとすると、なんとなく壁を感じる」からです。
「美活=みっともない」という印象が、私を阻む。
中身の美しさは大事だけれど、見た目はチャラチャラしていると思われたくないし……。
でも本当にそう?
オシャレをしている人たちを見て、自分はどう思っているのかをふと考えました。
私自身は、自分なりにオシャレをしている人たちを見て、
「すてきだな」「かわいいな」「きれいだな」
そう思っている。
「みっともないな」
というのは、私を育ててきた環境の概念であって、それもだいぶ昔の小さい頃の概念であって、
私自身の概念じゃない!
このまま何もしないで、このまま太ったりとか、する?
答えはNO。
私個人としても、また皆様のご相談をいただく立場の一人の占い師としても、このままベストを尽くさないのは「許されない!」
その思いが、不意に私の美活への迷いを消しました。
そして私はある日突然、「……とりあえず痩せるか!」と、自分の自己ベストボディを取り戻すために、ダイエットを始めたのです。
ダイエットしよ、と思い立ったのは確か、2018年の11月でした。
といっても、デスクワークがほとんどで、シングルマザーとして生計を考えなくてはならない私に、まとまった運動の時間は取れません。
ただ、自分を見直すと食事の量も、一人前を食べることに加えて子どもが残したものを食べたりするので、どうしても多くなりがち。
さらには元々聖歌隊で歌ったり(結婚式場のではありますが、プロの歌い手だったんですよ~)、バイオリンを弾いたりするので、姿勢が良いことで知られた私でしたが、育児で前屈みになることに慣れてしまい、すっかり腹筋も落ちて、デスクワーク時にも直立を保てない時間が増えていました。
歌える腹筋を取り戻したい! いや、取り戻さなくては。
そんな気持ちのもとに、食事量の調整と姿勢を保つことだけを、とにかく毎日意識した3カ月と少し。
下の娘の卒園式の時に着用したスーツは、上の娘の卒園式と同じものでしたが、サイズに余裕が見られ、ちょっとした喜びに(笑)
それからすぐに下の娘は小学校の入学を迎え、幼稚園の時よりも1時間早く、自分の足で家を出て行くようになりました。そこで私は、とにかく毎日朝一番でメイクをするように心がけました。
乗り越えて!!!親が壁になる現実
毎日メイクをするようになって、同居している母親に「あれ、化粧してるの?」と言われたことがありました。
実はここに、美活を苦手とする女性の一番の壁があったりもします。
親本人は言ったことすら忘れているような、ささいなひとことなのですが、娘はこのように言われると「揶揄されている」「親が、私が化粧をすることを嫌がっている」と感じるものです。
「見た目を磨く=みっともない」
という概念を持ち続けてしまう女性のほとんどが、親から、特に女親からのちょっとした圧力を心の鎖に持ち続けて、思い切ったオシャレをできずに時間を過ごしています。
ちょっとオシャレをしたことを、どうせ指摘するなら、
「あら、今日はオシャレをしたの? それかわいいわね毎日つけなさいよ!」
と娘を褒めてやればいいのです。それを、「なに? 今日はそんなのつけちゃって」みたいなことを言うから、娘はどんどんオシャレが苦手になる。責められていると感じるからです。
でも、冷静に考えたら、毎日メイクをすることの何がいけないことですか?
成人女性として当たり前のことをしているだけ。
そもそも親のほうだって、それくらいのこと、ダメと言ったつもりではないかも。
それならそれで褒めてくれりゃあ、いいんですけどね。
「あれ、化粧してるの?」
という言葉の裏には、そんなことをしている暇があったら、もっと他に掃除とか片付けとかやることがあるんじゃないの? というニュアンスを(娘としては勝手に)感じたりもします。
そんなものをずっと感じて生きてきたから、美活をすることに迷い迷って、抵抗感がありました。でも私とうとう今年は、しれっと言いました。
「してるわよ。UVカットしないと30年後が危ないしねー」
現実です(笑)
キレイになる決断。私はどんどん進化する。
2018年の11月からダイエットを始め、2019年4月に迎えた下の娘の入学式までに、だいぶ痩せてスーツがゆるくなった私。
これだけでも成果はだいぶあったのですが、そこから今や5月の末、臍上の腹筋は上の娘に突然拳で殴られてもダメージがないくらい(……)かなり回復してウエストもくびれ、脇腹の贅肉がほぼつまめなくなって「え、ラ○ザップのCM?」みたいなことに(笑)
ウエストやヒップは高校生の時より細く、体重は産前よりも軽く(まじか……)、あらたな自分ができつつあることを日々感じています。
とはいえ出産という2度にわたるイベントにすっかりやられ、下腹に気になる脂肪がついていたり、肌もそもそも高校生の頃からみんながやっていたようなUVカット活動をちゃんとしてこなかったので、ここから復活しなくてはいけないことがまだまだ山積みになっています。
元々動くのが苦手で、占うこと歌うこととバイオリンを弾くことだけが得意技、太めの下半身がお悩みでしたが、これもまたコツコツ細くなりつつある様子。
何も考えずにプチプラのコスメを使っていたけれど、これもちゃんと自分が必要とするであろうものを厳選し、反対にいらないものは廃棄しているので、戸棚の中さえも変化の嵐が吹き荒れています。
スッキリしているので、今まで「キレイにしている暇なんかないわ!」と思ってしまうほど、片付けや整理整頓に時間がかかっていたのに、今や片付けや整理整頓にはほとんど時間がかからず、キレイにするだけの時間も捻出できるし、むしろお仕事の時間が増えているくらいです。
自分のキレイを犠牲にして、他の色々なことをしてきたつもりだったのに、自分勝手になってキレイになることを心がけた途端に他の色々なことも順調になるなんて皮肉ですよね……。
ここ半年足らずの激変ですが、不思議なもので、持ち物の量や配置が変わり、色々なものがすっきりしたというだけでなく、人生で他人様から一度も言われたことがない「キレイ」「美人」という評価をところどころでいただくようになりました!(一度もないのかよ、というツッコミはなしで!)
でもこれ別に、私の素材が良いということではない……ということを、私は何年も前から知っています。
私は結婚式場で歌を歌う仕事をしていたことがあるので、そこで何百組もの花嫁さんを見ることができました。どの女性もそれはそれは美しく、一人の例外もありませんでした。その事実は私に、「どんな女性も磨けば光る珠である」ことを教えてくれました。
もっと早く、私が、ちゃんとしていれば良かったんです。
キレイにしていればよかっただけのことなんです。
知っていたのにね。私のバカ。
そのことを思い知って泣きたい気持ちになることもあります。
でも今はそんな場合じゃないし……それこそセラヴィ。私の持って生まれたタイミングと運というものだったのかもしれません。
長い迷いでしたが、でもまだ絶対に遅いなんてことはない。
これから自分のベストをきちんと尽くしていけばいいことだと思っています。
すてきな決断をすることができた私は、まだまだ進化してまいります!!
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