突然ですが、男性諸君、こんな悩みを持ったことはありませんか?
「産後、妻がモンスター化した……」
私のところには、女性(妻)側から、こんなお悩みが寄せられることが結構あります。
「産後、夫との関係が悪化した……」
私にはそのお気持ちが痛いほどよくわかります。
ナゼって、私もまた、産後、(元)夫との関係が悪化した女性のなかの一人だからです。
当時はその理由について深く考える余裕もありませんでしたが、最後の出産からまもなく4年が経過しようとしている今では、なんとなく分かってきたことがあります。
なので、今回は、「妻の産後モンスター化」についてゆっくり語っていこうかと思います。
最近になってようやくマトモに化粧できるように
今年度がはじまって、かなり久しぶりに、新しい化粧品を買いました。
私の長女は小学1年生。二女、年少。
やっとのことで、昼間落ち着いて家からいなくなってくれ、さらに朝もある程度、自分のことを自分でしなくてはいけない……という自覚が生まれてきたところです。
……長女はね。二女はまだまだムリです(苦笑)が、朝、長女が小学校へ出掛けてからわずかの20分ほどは、ようやく一人で遊んだりするようになってきました。
こうなって初めて、ようやく朝、鏡と向き合う時間が取れるようになりました。
長女が生まれてから通算6年間、ほとんど放置された私の肌は……
これは、男が見たらイヤになるね、確かに
というくらい、ステキに荒廃していました(笑)
多分、私の性格だから笑っているけど、普通の女性だったらかなり落ち込んでどん底でしょうね……。
オールインワンジェルとほぼスッピンの6年間
子どもが生まれて、ある意味助かった、ある意味落とし穴だったのが、オールインワンジェルの存在でした。
一応、男性向けにご紹介しておきますが、普通、女性の肌ケアは、朝に晩に、洗顔→化粧水→美容液→その他諸々、朝の場合はメイク・夜には洗顔前にメイクおとし……というサイクルを繰り返すものです。
もちろん、かなりの労力と時間がかかるものですが、そのプロセスがないと、劣化は免れないといったところでしょう。
オールインワンジェルというのは、そのプロセスをひとつのジェルを塗りたくることによって(笑)メイク前までのプロセスを全部省略し、なんとか劣化を防ごうという種類の機能性化粧品です。
とにかく、夜に洗顔したら、オールインワンジェル。
朝も、洗顔できたら(!?)オールインワンジェル。
「できたら」というのは、他でもありません。とんでもない時間になるまで洗顔するヒマが取れないことがままあるんです。
もちろん、占い等のことで仕事のために外出するときは、オールインワンジェルの後に、とにかくいい加減なメイクをして出掛けますが。
そうでないときは、基本スッピン。メイクしているヒマなんかありません。
オールインワンジェルは、肌に対して最低限の水分と栄養を補給するもので、あくまでも手抜き化粧品に他なりません。
自分の肌に、手間も愛情もかけられない。
これを何年も続ければ、それなりの結果しか出ないんですよね。
新しい化粧品、新しいワタシ
このままじゃヤバイよね、と思ってはいました(笑)
早期に対処できなかったのは、やはり色々な余裕がなかったためです。
今年度に入り、少し自分に対して、気持ちをかける余裕ができたので、やっとオールインワンジェルを卒業する決心がつきました。
洗顔料も、化粧水も、美容液も買いました。
使いふるして、残りがほとんどなくなっていた安いチークも、新しくて、ちょっといいものに換えました。(チークって男性陣はわかるかな?健康的な、ほおの赤みをつくる重要アイテムなんだよね)
UVカットも、パウダーしか持っていなかったので、UVカット機能のある化粧下地を買いました。
気付けば、ファンデーションを持っておらず(ぇー)、すごい匂いのする(絶対添加物だね……)韓国のお土産にもらったBBクリームしか所持していませんでした。どれを買おうか考えている最中です。
これはお金じゃないんです。
化粧品を買うのには、もちろんお金が必要です。
だけど、お金がないから買わなかったのとは違って、自分の顔にも、きれいにすることにも、意識がいかなかったんです。
そんなことよりも、目の前の仕事が山積みになっている。
自分の顔と向き合うより先に、やらないといけないことがある。
そして、私が何をしていても、「ママー!」って声をあげて『こっちが優先でしょ!』と主張してくる存在がある。もちろん、後回しにして化粧なんてしたもんなら大泣き必須ですから、それはできません。
今朝、鏡の前で髪を梳かしながら思いました。
化粧品どころじゃなかった。髪を梳かすヒマさえもなかった。
同じようなことになっている産後ママはたくさんいると思います。
でもそれは、同居している男性から見れば、モンスター以外のなにものでもないんでしょうね……。
すべては時間の余裕と気持ちの余裕
自分の妻が、どうにも産後、モンスター化している! と思えるようになったら、それは、サインなのです。
「時間の余裕がない。気持ちにも、余裕がない」
という。
ひいては……
「助けて」
という、SOSの合図なのだと思います。
服装も、化粧品と同じで、余裕がないと、自然とみっともない格好をしがちになります。
ナゼって、それが、家事育児を少しでもマトモにやるために、便利だからです。
お金も、子どもの服は買えても、自分のことにはかけられません。そもそもカワイイものや、ステキなものを選ぶ余裕すらありません。自分のものを買いに行く暇がありません。どうせ子どもを連れて行っても、店で騒いだり、走ったりして、自分の服なんて見られませんからね。
とりあえず安くて、そこらへんにあって、身動きしやすい服装。
必然的に、毎日だらしないジャージとかを着てしまうんです。
この様子を見て、自分の妻が「かわいくなくなった」「オシャレじゃなくなった」と幻滅するのは、ひどいと思います。
“髪を振り乱して”という言葉がありますが、やることをしっかりやるために、なりふり構っていられなくなっている……と判断するべきなのです。
モンスター嫁を手伝ってあげてください
本来、家事育児において、男性が「手伝う」という表現はおかしいという意見が有り、私も実はそう思います。
男性が家事育児をすることは、「妻を手伝っている。エライ!」のではなく、「やるべきことをやっている。普通!」なのです。
男性が家事育児をしないことは、「仕事があるからあたりまえ」ではなく、「やるべきことをやっていない。サボっている!」のです。
そんな夫に対する憤懣も混じって、幼児を育児中の妻は夫に冷たくしがち。まして見た目はモンスター化しています。男としてやる気がなくなることもあるでしょう。
でも、そこが夫婦としての分かれ道です。夫がそこで妻に冷たくするなら、妻も夫に対するやる気をますます無くします。いわゆる、産後クライシスに陥ってしまう。
これを避けたい場合はやはり、男性がモンスター化した妻の負担を少しでも取り除き、モンスターから人間に戻してあげるしかないでしょう(笑)
妻が抱えている家事育児を少しでも多く分担してあげることによって、還元作用を引き出すことができます。
具体的には、部屋の掃除をしたり、子どもと遊んだりすることが挙げられるでしょうか。
日曜日に、「今日は一日面倒を見ているから、美容院に行ってキレイにして、すてきな服を一着買ってきて」と指示を出すのもいいかもしれません。
何せ、私自身、子どもの入学式を控えて、先日超久しぶりに、美容院で髪をちゃんとしてきました。
女性だって、3カ月に1回くらいは美容院に行った方がいいと言われています。
それが、産後の数年間は1年に1回以下です。
よく聞く話なので、私だけではないはずですよ。
そして、我ながらあまりの変わりっぷりに、美容院の大切さと、自分の可能性を再認識しましたね(笑)
最大のNGは妻にさらなる負担をかけること
家事育児を手伝わないだけではなく、最大のNGともいえる行為がありますので、お伝えしておきます。
それは……
既にモンスター化するほど余裕をなくしている妻に、さらに負担をかけることです。
例えば、昼間、自宅にいて子どもの面倒をみているはずの妻に、「○○買っといてー」と頼む。
その日の夜に、食事がいらなくなったのを、連絡しない。
今まで会社に弁当を持っていってなかったのに、急に手作り弁当がほしいと言い出す。
(こんな人滅多にいないかもしれませんが……)
これらの行為は、
モンスターを加速させる効果があります。
本当に自分がそれをすることができず、妻に頼まねばどうにもならないのか? をよく考えて見て下さい。
さらに、モンスター加速のリスクを侵してまで頼むべきものなのかどうかも、あわせて確認してみるといいですね。
ひとくちに“産後の妻”といっても、男性と同様、女性たちにも好みや得意分野、スキルやノウハウといったものが個人個人で違っており、中には、産後であれ何であれ、部屋をきれいに保ち、育児をしっかり行い、ファッションも完璧というスゴイ女性もいるかもしれません(私は、見たことがないですが)。
でも、あなたの妻がモンスター化しているというのなら、あなたの妻には、完璧にすべてを楽々行う素質がないんです。
いやいや……落ち込むところじゃないんです。それ、当たり前ですよ。むしろそれが普通です。
どうか、モンスターから人間に復活するのを、手助けしてあげてください。
あなたが冷たくしたら、ますますモンスターになっちゃって、子どもが手を離れるまで、元に戻れなくなってしまいます。
大事なことなので、もう一度言いますよ。
男性が家事育児をしないことは、「仕事があるからあたりまえ」ではなく、「やるべきことをやっていない。サボっている!」のです。
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