幸運術士 あん茉莉安の こころと未来を開く手帖

タロット占い師・パワーストーンヒーラーのスピリチュアル手帖。開運、天然石、占い、風水、日常等。

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妥協のない世界には、失敗どころか挫折の結末が待ちやすい

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⏫まあ、微妙に違うという点は置いといて(大体この本とか色がちょっと似たフリー画像ですからね本物は和綴じだしね)

 

理想のために手帳を書く方はたくさんいらっしゃると思うのです。

では妥協はどうでしょうか?

あなたは、自分の妥協を愛していますか?

 

スピリチュアルのなかでも、「引き寄せ」とか「満月の願い事」みたいなものが一般的になって久しく経ちました。

或るスポーツ選手が、昨日テレビで仰っていました、「諦めなければ願いは叶う」

私もその考え方は大好きですが(ディズニーも好きよ)、でも、世界はそんなにおいしくはできていないので、叶うものと、そうじゃないものがあったりもしますよね。

 

人は生きていくうえで、必ず、何かと何かをてんびんにかけ、1つを選び、残りを妥協しなければなりません。

あれもこれも取るということは、なかなかできない人生です。

 

例えば家を買うときに、自分にとって最高の設備を叶えたいのならば、「安く買いたい」という気持ちを妥協しなければならないように……

(大体は、予算のために、設備のほうを妥協しますけど)

 

おそらく何かの理想を得た裏で、

何かの妥協をしているのがヒトというものなのでしょう。

 

「想いが強ければ、どんな願いも叶うはずです」

「完了形で宣言し、理想の結果を引き寄せましょう」

 

そんなふうに頑張る裏で、

引き寄せられないことを「力不足」「努力不足」「想いが足りない」「情けない」と嘆いていないか。

 

禍福はあざなえる縄のごとし、という言葉があります。

 

幸運がある裏には、必ずといっていいほど何らかのわざわいがある。

もっとも、福の部分をできるだけ大きく、禍の部分をできるだけ小さく「感じられるように」するのがスピリチュアルの極意なわけですが、それでも、「全てを福で埋め尽くす」ことは不可能です。

 

そして不可能であることを知っている人こそが、最も福を享受できる。

なぜなら、禍福が背中あわせであることは陰陽のことわりであり、禍が消えてなくならないのであれば、福の代償としてやってくる禍をいかに楽しくやりすごし「禍を転じて福となす」かが問われるからです。

 

要は禍を妥協し、受け入れることで、より福に恵まれるという好循環を作り出せるわけなのですね。

 

これがもし「全てが福でなければならない」なんてことになったら、大変です。

どう足掻いてもなくならない禍を、なんとかして無くそうと、さらに頑張る羽目になります。

頑張っても禍は消えたりしません。そればかりか、ますますやってきます。福を福と感じられる余裕もなくなり、福さえも禍であるかのように感じられるようになり、生活は禍で埋め尽くされるでしょう。

やがて、なくならない禍に疲弊し、挫折の未来が訪れるしか道がなくなってしまいます。

 

理想が引き寄せられ、叶うことが「正」とされる世界では、

それをあきらめる妥協は「悪」と判断されやすいものです。

 

だけど、本当はそんなことではなくて、人生において重要性の低い案件(あるいはやむを得ない案件)を適切に妥協していくことで、重要度の高い理想を叶えていく……というのが本質なのだろうと思います。

 

妥協は、考えようによっては、確かに失敗なのかも。

でも、その失敗の裏に何かの成功があるのなら、失敗は立派に成功の素になったというわけでしょう。つまり1つの成功という大枠のなかにおいては、その妥協は成功だということですね。

 

そのほうが……

 

妥協なく、すべて理想どおりに……と考えながらも、それが叶わないのは何と辛いことでしょう。

なぜ辛さを覚えなければならないかとなれば、それは、「すべて理想どおり」が存在すると勘違いしているからです。

陰陽の話でいえば、「信じていればすべてが陽になる」と考えてしまうというわけですが、それは自分で自分を辛くしばりつけるだけの結果になってしまうでしょう。

 

すべてが理想どおりでなかったとしても、

何かを理想に近づけるための妥協があってもいい。

 

妥協するということは、選択をするということ。

その、自分の選択を、

何かを諦めたのだと、背を丸めるのではなく、

正しい選択だったと胸を張っていいと思っています。

 

妥協は決して悪いことではない。

理想を大切にするのと同じように、妥協をも大切にしていいし、適切に妥協できたときはそんな自分を褒めてあげていいと思うのです。

 

もちろん、変なところで妥協してしまうと、「やっぱりこだわっておくべきだったぁぁ!!」ということもあるので、決断は慎重に…(笑)

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