私も多くの方と同じように、子育てまっ最中……という立場の中、育児の効率的、かつ良い方法は、常に考えながら考えながらです。
多少は、心理学の知識はあるものの、理屈どおりにいかないのが我が子。
また、我が子だからこそ、感情的になることも(^_^;) いかんいかん……
そんな中で、やっぱり子どもが伸びていくポイントって、親の我慢なのかなぁ、と思わされる場面に多々出会います。
子どもとは、奔放なワカランチンで当たり前
▲子どもなんて、事実、ほぼコレだ!!!(笑)でもそれが正しい姿です……。
つまるところ、子どもというのは最初は、人語を解さないお猿ちゃんみたいなものです。
野生の感性が少ない分、サルより厄介だとも言えるかもしれませんね。
しかし、もしもあなたが、「うちの子は、そうではないワ」あるいは、「そうじゃなかったワ」と思っているとしたら、あなたが考えなくてはいけないことは、「うちの子、良い子! 天才!」……ということではなく、「うちの子、何かがおかしい……?」ということなんです。
なぜ、私がそんなことを言えるか?
私自身が、幼少期に限り、その「何かがおかしい」タイプの子だったからなんです……。
これは、性格面も大いに影響しますから、生来内向的なタイプは、そうなりやすいと言えます。
しかし、家庭環境が大きく影響することも否めません。生来が内向的であったとしても、自分で考えたり、自分で選んだりすることに慣れていれば、4歳、5歳になれば奔放に振る舞うようになり、親の手を否応にでも煩わせることでしょう。
そうなれるか、なれないか……その分かれ道が、「認められる子か、認められない子か」という部分にあるように思います。
認められる子が伸びる理由とは?
認められる、ということは、何が認められるのでしょうか?
具体的に言えば、「その子の選択が、周囲に(多くは、親に)認められる」ということです。
子どもに限らず、人間は、毎日、様々なことを「選択して」生きています。
例えば、朝ご飯に何を食べるかも、選択しますし、今目の前の時間を、何に使うかも、選択します。子どもでも大人でも同じです。物質的なことも、抽象的なことも、多くを選択して、私たちは生きているのです。
幼い子どもの多くは、何をするにも時間がかかります。口から言葉を出すにも、時間がかかる。それを、要するに、待ってもらえるか? 自分で選択することを許してもらえるか?
赤ちゃんの頃からの、その積み重ねが、4歳5歳、10歳15歳になってから、その子が何をすることができるか? に、つながっていきます。
待ってもらえない子は、自分で選択できない
例えば、親がせっかちで、子どもがやる前に、手を出して目の前の課題をやってしまう。
あるいは、子どもが「A」と言ったものを、親が「いやいや、そんなのダメよ、Bよ」と言って、結論をすげ替える。
こうしたことを続けていると、子どもは自分で選択できない、できないというよりも、しない子どもになります。
どうしてでしょう?
それは、ひとつには、「自分が結論を出しても、どうせ否定されるのだから、出しても意味がない」「最初から、相手の言うなりになったほうがいい」ということを学ぶからです。
認められる子が伸び、認められない子が伸びないヒミツが、ここにあります。
自分が出した結論や意見を、「いやいや、そんなのダメでしょ」と大人から否定され続けて育った子どもは、自分の選択に価値がないことを知っています。
そして、自分には選択する価値がないことも、知っていくのです。
考えて見れば、そりゃ、そうじゃないですか?
自分が何を選んでも、最後は否定されて、相手の好きな方向に持って行かれてしまうのですから、これは自分が何を選んだって無意味です。
あまつさえ、「あなたの選択は間違っているわ! なんて間抜けな子なんでしょ!」と親から嫌みを言われたりしては、選ぶ気なんてサラサラ無くなってしまいます。
自己主張の薄い、おとなしいタイプの子が、何かを選択していくときは、得てして、大人の顔色を見て、大人が好む方向に選択を持っていく傾向があります。
それは、自分が否定されるという道を選ぶまいとしているだけであって、AかBかを本当に選んでいるわけではありません。
日常的に、選択を間違えた子に対して、ガミガミとうるさく言いがちな家庭ほど、こうした傾向は強くなります。
もし、あなたの子が、何でもかんでも「ママの好きなようにしていいよ」といい、親の意見を尊重してくれる姿勢があるようなら、それは危険信号に他なりません。
親が我慢して、子どもに選ばせる必要性
どんな親でも、我が子にはできるだけ失敗してもらいたくない、いい思いをさせてあげたい……と思っています。
だからこそ、動作の鈍い子どもを相手にして、何でも横から手出しをしてやってやりたくなってしまいますし、より良いものを、良い道を選ばせてあげようと、選択をコントロールしがちです。
ですが、基本的には、遅い遅いとイライラしながらも、子どもの選択を待ち、それを認める姿勢を持ち続ける努力が、大人には必要!
- 子どもに選ばせる(大人はそれを待つ)
- 選んだ選択を尊重する(たとえそれが大人にとってビミョーでも)
この2つがあって初めて、子どもは「選ぶことができる人間」になっていくのであり、その選択が認められたことによって自信を持ち、次の選択に向かい合っていくことができるようになるのです。
基本的に、親から蔑まれて育った子は、自分のことを大切にしない考えを持つ傾向にあります。
また日本人にこの傾向が強いというのも、興味深い事実で、「自分は取るに足らないものだ」「どうせ自分なんて、くだらないものだ」という考えを持つ日本人の学生は非常に多いようですね。
それは、私はよく理解できます。なぜなら、私もまた、心の奥底にそうした意識を眠らせており、その意識による害を自認したときから、意識的に「いや、そんなことはない! 私は一所懸命生きる価値と義務がある」と思い続けてここまで歩いてきたからです。
言ってみれば、信じるチカラでなんとかしようとしているわけ(笑)
人間ですもの、落ち込む日があってもいいと思います。
でも、自分の選択を信じるチカラがあれば、また次の日、立ち直って、新しい選択ができる。
できれば、幼少期からそのチカラを育ててあげたいと願っていますが、もしも、どうも自分の中でそういうのが足りないな~……と思うときは、自分で自分のことを認めたり、信じてあげる必要が、あるかもしれませんね。
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